· 

北海道SUP旅

久しぶりにブログを更新します。

6月の末〜7月頭にかけて行ってきた「北海道SUP旅」

 

北海道には幾度となくキャラバンで訪れていますが、そう言えば夏の北海道って行ったことないなぁと思い立ち今回の旅を決めました。

 

流石に夏休みの繁忙期に動くことができるわけもなく、雨ばかりでどうせ仕事にならないだろう梅雨時を狙って移動日を含め6月21日〜7月7日で日程を決定。

 

車にSUP道具を積み込んで敦賀港からのフェリーに乗船し約20時間の航海を経て北海道へいざゆかん!

 

 

 

海が青〜い!

いつも日本海が荒れる冬の時期にしか乗ったことがなかったので快適な航海でした。

 

今回は2週間あまりの日程。

 

どこに行こうとかあまり考えていなかったけど、ひとまず6月22日は連絡を取っていたニセコの友人ガイドと三笠市の幾春別川で合流です。

 

 

 

と、その前にちょっと寄り道。

あくまでSUP旅だからSUPの出来そうなところを見て周ります。

 

この時期の北海道は4時にはもう明るいので、早起きすれば時間を有効に使える〜。

 

向かった先は夕張の奥にあるシューパロ湖。

全国第2位の面積を誇る人造湖(1位は道北の朱鞠内湖)です。

 

 

事前に写真で見る限りではTHEダム湖って感じであまり期待していなかったけど


なんなんだこのエモい空間は!

 



ダムの遺物、水没林

 



背後には湖面に映える夕張岳

そして静かな環境。(朝が早いからかもだけど)

 

湖面利用には事前に許可が要るようなので今回はSUPを浮かべませんでしたが、一度は漕いでみたいなと思わせるいい湖でした。


やっぱり来てみないとわからないもんですね。

 

 

 

続いて本日の目的地「幾春別川」

ここは地元のカヌークラブが整備をしてくれているカヌースラロームコースが素晴らしい川です。

 

 

 

春から夏にかけて上流の桂沢ダムから安定した放水があり北海道の中では珍しいハイボリュームな流水を楽しめる川だそうな。この日もカヤッカー達で賑わっていました。

 

もちろんSUPでもスラロームを楽しめるのだけど

 

そう、我々の目的はリバーサーフィン。

 

 

 

ニセコでリバーSUPガイドを営むNiseko Mackenzie SUPのケンジとそのパートナーのマチャ。

 

昨年は我がホームリバーの木曽川に遊びに来てくれたふたり。相変わらず上手い!

 

気がついたら約6時間も川に入りっぱなしで、久しぶりにめっちゃ泳いで身体がバキバキになる良い1日でした〜。

 

ふたりとも遠いところからありがとう!

 

 

 

そして23日は札幌に住むゲストさんをお誘いしてSUPツアー。

 

本当は超絶綺麗らしい支笏湖へと行きたかったのだけどこの日からお天気が怪しくて道央地域は雨と強風の予報。どゆこと?

 

 

それならばと向かったのは旭岳の麓にある忠別湖。

 

予報通りまだ穏やかなお天気で旭岳も見えました。(このときは)

 

皆様が到着する前に先日届いたばかりの新艇MarsyasALLSTARの進水式を兼ねてちょっと下見。

 

板は安定感バッチリでいい感じですね。SUP初心者には持ってこいだと思います。

早くリバーSUPで使いたい。

 

 

 

そしてゲストさんと半年ぶりの再会。

急な場所変更にも関わらず遠いところまでありがとうございます。

 

思えば皆様とは2月に土砂降りの雨の旭川で出会い、多分その日は日本で唯一雪を当てた仲。

 

それ以来自分の場所変更の無茶振りにも対応してくださるとてもありがたいお客様です(感謝〜!)

 

今回は可愛い息子ちゃんも一緒に初めてのSUP体験。

 

 

 

意気揚々と遊び始めたら気温18℃にも関わらず元気にドボンしちゃった息子ちゃんは開始1時間で電池切れ。

 

風邪ひいちゃいけないので、着替えて奥様と車で待って頂き、大人だけで忠別川の流入部へ。

 

 

 

ときおり風波がワシャワシャと初心者達に襲いかかる!

 

 

 

この頃には漕ぎも安定して来てフォームもいい感じになってきました。

 

スノーボードから転向したスキーも上手だったけど、SUPでもポテンシャルの高さを見せつけてくれました!

 

 

 

そして陸が近づくとステップバックターンにも挑戦!その結果は

 

流石に道産子といえどもこの気温のドボンは寒かったようで、自分が片付けしている間に天人峡の温泉で温まってもらいました。

 

 

 

温まったら冷たいもんを食べたくなるので東川のこちらへ。

Natures soft serveを営む伸也くんは夏は大雪山系の山のガイドと先ほどの忠別湖でSUPガイドも営んでいます。

 

ゲストさんと意外なところで繋がりもあったりして話が盛り上がり、ソフトクリームとコーヒーだけで閉店時間にも関わらず1時間近くお邪魔しちゃいました。

 

なかなか絶望的な天気予報の1日でしたが、蓋を開けてみたら終日雨に降られることなく楽しめました〜。

 

札幌の皆様、伸也くんありがとう!

 

来季のNaturesコラボBC1229日〜30日で開催決定です。皆様よろしくお願いします。

 

 

 

24日は前日よりもさらに荒れる予報。

ぐぬぬ…せっかく梅雨を避けて来たはずなのに。

 

どうやら一流の雨男さんが北海道に上陸しているとかいないとか…

 

 

激しい雨の降り出しは9時頃との予報だったのでまたもや幾春別川で朝活リバーサーフィン。

 

4時からなら5時間もあるやん!

午前3時台にはもう明るい夏の北海道は早起きが吉です。

 

その後、温泉療養と江別のイオンシネマでトップガン・マーヴェリックを見て(帰ったら見に行く暇ないからね)この日は終了しました。

 

岩見沢で立ち寄った希林さんのピリ辛もつそば美味かったな〜。

 

 

 

25日は札幌市定山渓の豊平川へ。

ちょっと前の予報に反して風は強いけどスッキリと晴れたこの日。

 

以前に名古屋のアウトドアショップMOOSEさんのお誘いで、富良野スキー場で一緒に滑ったことのあった新進気鋭のテレマーカーウメちゃん(Friluftsliv)がここでツアーをやっているのでお邪魔してきました。

 

 

 

 基本はSUPツアーだけど、梅ちゃん自身はラフトに乗り紅茶と素敵なスイーツを用意してくれていたり

 

 

 

ドローンで撮影してくれたり…(撮影中の一コマです) 




川へと流れ込む定山渓温泉のリアルな温泉水を浴びさせてくれたり!!!

 

サービス精神満点です。

さすが北海道のアウトドアガイド!

 

 

札幌の中心部から1時間でこんな秘境感溢れるところへご案内してくれます。

1歳から参加可との事なので、ファミリーやカップルさんにオススメです。

 

コンパクトなフィールドに遊び所が詰まったよい空間でした。

 

ウメちゃん、ご参加のゲストさんありがとうございました!!!

 

 

 

本当は午後の部もお手伝いができれば良かったのだけど、着替えだけ手伝って翌日の目的地の積丹半島へ。

 

大先輩ガイドのなまらの国(北海道バックカントリーガイズ)さんのツアーへ夜の部からお邪魔してきました。

 

 

 

ドドン!!!(なんじゃこりゃ〜!)

 

 

 

北の幸テンコ盛り。

ひとりだけこんなの味わったって間違っても嫁には言えない

 

 

 

快適なお宿で舌鼓を打ちながら、そして話題はなぜかダニの話に。(この日、宿の板前さんもダニにつかれていた。)

 

北海道の夏山にはササダニが多く藪漕ぎしようもんならよくつかれるとは以前からよく聞く話。

 

ダニはライム病をはじめ、重症熱性血小板少症候群(SFTS)って怖い病気を媒介している事もあるので厄介です。っと参加者のお医者さんが散々ビビらせてくれました。

 

刺されれば手で引っ張っても取れにくく、無理に取ろうと引っ張ると頭だけが残ってしまいよろしくないのだとか。しまったな〜、熊スプレーは持ってきたけどダニピッカーを調達し忘れたよ。

 

実はこのあと登山道整備のお仕事が入っているのでちょっと心配。

 

 

 

夜が明けてこれまた贅沢な朝ごはんを堪能してからポイントへと向かう。


26日も風、うねりが強く海は荒れ模様。

 

 

でもそこは北海道のレジェンドガイドの塚原さん、いい場所を選択してくれました。

 

 

 

迫る断崖絶壁!

 

 

 

そして青い海!まさに積丹ブルー!!!

各地になんちゃらブルーってのがありますが、積丹の青さは別格に感じました。

 

 

 

写真ではあまり伝わらないですが、この日はそこそこ大変なコンディション。

 

ガッチリ漕げる人には大丈夫でもそうでない人にはSUPではちょっと苦しいのかもって感じでしたね。

ツカさんの風の読みとギア選択など流石の一言でした。

 

 

 

そして運動したあとはスイーツタイム。

あんこの甘塩っぱさとソフトクリームと青いティーゼリーのベストハーモニー♪

藤崎さんのモナカですくって食べるとなお美味しかったです。

 

ツカさん達とはここでお別れです。

皆様ありがとうございました。

 

 

 

翌日からしばし登山道整備のお手伝いで道南のせたな町へ。

せっかくだから海岸線をドライブして行く事とします。

 

積丹半島の先端、神威岬。

残念ながら爆風につきあの道は歩く事ができませんでした。

 

 

 

北海道の西側に続く海岸線。

強い南西風でこの日は荒れ荒れだったけどなかなか良さそうでしたよ。

 

 

 

 

そして見入ってしまった美しい夕日…

 

思いがけない悪天候続きの割には楽しめた前半戦でした。

 

 

 

翌27日〜7月4日までは登山道整備のお手伝い。

 

先シーズンの冬に夏の北海道へ行こうと決めたとき、ガイド仲間の数人に相談していました。


その中のひとり、自分と同じく夏はSUPガイドを行なっているUNTRACKDE HOKKAIDOのカリッチから「じゃあ登山道の整備をやるから手伝ってく?」と声がけ頂いてました。

 

しかも「タイミングみてSUPサーフィンとかSUPフィッシングやろうよ。」との甘い誘い文句にふたつ返事で「やる!」と答えていたのでした。


当初は3日間の予定だったけど、急遽1週間ほどに延長。

途中2日間雨に降られて中止の日もあったけど、なかなかハードな作業で鈍った身体がバキバキになる1週間。


雨で体調を崩したり両足パンパンでSUPどころじゃなかった。


まんまと騙されたぜ。

予習登山してくるんだったな〜。


 

 

 

それでも初日の遊楽部岳(ユーラップ岳)では綺麗な夕日を眺められたり。(この日は貴重な晴れ日だったので20時下山)

 

 

 

親方(カリッチ)の実家や親戚の旅館で、これまた嫁には言えない美味な晩御飯を頂いたり…(皆様、毎日ありがとうございました!

     )

 

 

そして…(閲覧注意!)

ササダニに噛まれて起こされたり!

よく見ると既にこのとき耳にもついていたんではないか疑惑が…

 

ツカさん、伏線はしっかり回収しましたよ。

 

 

 

綺麗な朝だなぁ。(漁師町にある旅館の窓から)

 

 

 

海へと続くハイマツと笹藪の大海原 in 狩場山。

 

 

 

まさにUNTRACKDE!(踏み跡がない)

 

 

 

DJ SASA-KIX with Satoken

 

仲間達と面白おかしく日々、背丈より高い猛烈な笹藪と格闘!

 

毎日登山道を往復5時間ほどの通勤+約5時間の笹刈り作業。しかも切っちゃあいけない木もあったりする。

 

そりゃプロの林業家もやりたがらんわけです。

 

 

途中、親方が自分を気遣って「SUPの下見にいくなら日程を早めに切り上げて抜けてもいいよ」と言ってくれたけど、そこは乗り掛かった船。音を上げずに当初の予定はコンプリートできました。

 

最後の方には笹刈り刃の目立ても板についてきて、そこらの草刈りは屁でもないように感じます。


北海道の登山道整備は(株)ササカリッチ(UNTRACKDE)へご用命を!

 

 

 

おつかれBBQ!

 

整備作業でお世話になった親方、皆様ありがとうございました!

 

 

 

7月5日はご褒美SUPフィッシングDAY!!!

 

この日のために急遽駆けつけた釣りキチの国見くん。SUPに魚探まで取り付けてガチの人です。

 

 

 

ワタクシめはビギナーズラックというやつでマゾイ3匹、写真のアイナメ(北海道ではアブラコという)2匹、エゾメバル(ガヤ)1匹の釣果。なかなか良いんでない!?

 

SUPフィッシング、めっちゃ楽しいやん!!!

MarsyasのALLSTARは安定していて釣りにも良かったです。

 

 

 

この日の竿ガシラはヒラメやブリまで釣ってました!

すげ〜!!!

 

皆様、初心者をお世話して頂きありがとうございました。

 

 

 SUP釣りはお昼前に上がって、翌日はニセコでMackenzie達と尻別川へ行く約束をしています。

 

昼ごはんを食べて仲間と別れると急激に眠くなってきたけど、セイコマートの駐車場で休みながらGoogle mapをグルグル。


お、そうだ洞爺湖へ行こう。

 

 

 

 北海道らしい真っ直ぐ気持ちのいい道を走って…

 

 

 

どこまでも凪な噴火湾。

 

 

 

そして、夕暮れ前の洞爺湖にとうちゃこ。

めっちゃ凪です!

 

それにしても随分と空が夏っぽくなったな。

 

 

 

 

水も綺麗。

軽〜く漕いで湖面でチルタイム。

     

上がったらSUPに興味を持った富山県から移住してきたという親子に声を掛けられしばしお喋り。


旅では知らない人との会話も楽しいもんです。

 

 

 

その後、片づけも終わり何をするでもなく駐車場でまったり。

 

日が暮れると湖面に浮かぶ遊覧船が千と千尋の1シーンみたいでした。

 

どこを切り取っても絵になる夏の北海道。

来てみてよかった!

 

このままここで車泊したかったけど、湖畔の駐車場はキャンプや車中泊禁止なので道の駅まで走って就寝。

 

 

 

そして北海道最終日7月6日はニセコの尻別川へ。


この日はMackenzieのふたりと、BCガイドの先輩Niseko Meccaのターナーさんも加わってダウンリバーです。

 

最終日はバッチリ晴天!

川は修学旅行ラフティングでめっちゃ賑わってました。本州でもガイド仲間達は頑張っているはず。

 

夏の尻別川はラフティング仲間から聞いたり動画で見た限りではそんなでもないのかなと思っていたけど…

 

 

 

適度な瀬や点在する岩裏エディもたくさんあって、めっちゃリバーSUPに向いている川でした!

 

今回のラフティング区間以外にもSUP初心者やリバーSUP初体験の人向けの緩い区間があるそうでなかなかいい川です。

 

 

 

そしてバックにニセコのシンボルマウンテン、後方羊蹄山が聳えるロケーション抜群のサーフウェーブも!(ALLSTARはサーフィンもこなしやすかった。)

 

 

 

緑に囲まれた美しい景観もGOOD!

 

 

 

カッパの瀬。

 

ここでのフェリーグライドとストリームインの加速感が気持ちよくてしばしハマる。

 

 

 

午前の部、おつかれちゃ〜ん!

 

いや〜皆さんのお陰でめちゃくちゃ楽しめました!超ありがとう!!!

 

 

実はニセコって洞爺湖に余市や雷電の海岸まで1時間とかからないし、有名な支笏湖や積丹半島までも1時間半もあれば行けちゃうSUPを楽しむ人に向いたロケーションです。

 

本格的なリバーSUPも楽しめるし、もちろん冬は言わずと知れたパウダー天国なので、自分がもし北海道に住むならこの辺りだなぁなんて思ってしまいました。(豪雪がちょっとネックだね!)

 

リゾート化が進みまくっているので静かな北海道ってイメージはないけれど、そのぶん仕事もあるだろうし(夏はどうなんだろう?)北海道移住をお考えのパドラーさんはぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

そして午後はMackenzie達と上流部のカスタムウェーブへ。


ローカル達の手で整備をしたウェーブ、これがまた乗りやすくて身体の動かし方を見つめ直すのにいい波でした。

 

超マニアックな遊びだけど、だからこそ仲間と繋がれるご縁に感謝!


最後の最後までありがとう!!!

 

 

割と無計画で始まった今回の北海道SUP旅。

雨が多かったけど結果的にめちゃくちゃ楽しくて、お世話になったローカルの皆さんには感謝しかありません。

 

美笛峠がまさかの通行止めで支笏湖には寄れませんでしたが次回の宿題とします。

 

 

今年は予想外の雨の多さだったけど、通常は梅雨のない北海道は梅雨時期の旅先としては超お勧め。


来季も企画して遊びに来たいと思います。次回はTHE北海道大自然な道東エリアにも行きたいですね〜。

 

長文にお付き合い頂き、ありがとうございました!

 

 

さて、やりたい事が大渋滞しているBC Caravanでは夏のスタッフ(SUPインストラクター&アシスタント)を募集しています。

 

勤務地は岐阜県川辺町周辺。

 

経験者優遇、未経験の方も情熱さえあれば大歓迎です!

週末のみのお手伝いでも構いませんので気になる方は下記からお問い合わせください〜。