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プライベートガイドで立山BC


立山ツアー2ラウンド目!
今回はプライベートガイドです。

今年の2月に大日ヶ岳のツアーに来てくれたゲストからのオファーで平日の2日間を貸し切って頂きました。



集合して雷鳥荘に移動するまではスッキリ晴れていた立山。

こんな日は遠出きたくなるとこですが、天気予報を見ていると午後は怪しい感じ。

ヒューマンファクターに吊られて危うく遠出しそうになる心をグッと堪えて雷鳥坂を登ります。



「今日はとりあえず剱岳を見に行きましょう」ってここに来たんだけど、あっと言う間にガスに包まれる3人。

そして、御前小屋に着くとピューピューの風。
もちろん剱岳は見えず…

集合するなり「俺たち持ってますから!」言っていたけど、話が違うじゃないですか。笑

こんな寒いところで待てないので滑りましょう!



最初の標高差100mほどは硬かったけど、高度を下げるとシャビシャビの快適なザラメ!

風を受けていないところは緩んでていい感じです。



雷鳥坂をボトムまで滑っておかわりの1本。
この1本もスティープラインで面白かった!

しかし、滑り終わった頃に晴れるなんて、山の神様は意地悪ですね〜。



まだ宿に戻るには時間が早いので〜、しつこく遊びます!

立山は天気が荒れると滑れなくなるから、滑れるうちに滑らないとね!



そして滑走後の至福の一杯。
山小屋ベースで楽しむ立山のバックカントリーはこの快適さがいいんです!

雪山から帰ったらぬくぬくな山小屋で冷えた生ビールと温泉を楽しめる所なんてそう多くないですよ。

英気を養い翌日に臨むのでした。



夜のうちに10〜20cmの降雪があって、山は真っ白になったはず?

朝も雪が降り続いていたので山の姿は見えないですが、なんとか視界はあります。

とは言えフラットライト+新雪という最悪の組み合わせで斜面がみえましぇ〜ん!

こんなときはガイドが人柱となってガイドラインを引く。



2人目からはそのガイドラインが目印となって平行感覚を保てるわけですね。

うーん、なんともゲストが羨ましい。



この日は低いところで遊べば視界が確保できることは分かっていたけど、もう2本滑ったしせっかく立山に来たからってことでハイクアップ。

視界の回復を期待して真っ白な斜面を脳内風景を頼りに登って行きます。

いや〜こんだけ白いとホンマ酔っ払いますわ。



できるだけ上まで登りたかったけど、途中でなんとなく嫌な感じがしたので2600mくらいでハイク終了。

ガス待ちすること約1時間。

時折強く刺さる太陽の熱のおかげで待つのは苦じゃないけどヒマを持て余す。

暇つぶしにゲストのジェットフォース(雪崩エアバック)を膨らませてみたりいろいろ検証。

バックカントリーの道具って買ってから出していない人も多く、意外と皆さんプローブを組むのにもモタついたりします。

タマにはこうやって遊んで道具に慣れるのもいいよね。



さらに30分。
この日帰らなきゃいけない皆さん、ついにタイムリミットがやってきてしまいました。

仕方なしに自分が先頭になって下山開始。
すると案の定、湿雪点発生を誘発してザーッっと流れていく雪。

しかしその雪崩跡のおかげで平行感覚を失わずにライドできるという奇跡が起きました。

誰も巻き込まれてなかったから良かったけど、こんなことってあるんだね。



しっかしこの日は暑かった!
春の太陽光とガスの温室効果で風の通らないところは蒸し風呂状態!

午後の低いところは軒並みストップ雪。



ゲストを室堂ターミナルに送って雷鳥荘でギアを整理していると…

晴れてきたやん。



晴れたら全容がわかる立山。
そこら中が雪崩てますね。

そんなに深刻なサイズではないけど、なんとなく嫌な感じがしたのは間違いじゃなかったんですね〜。

春の雪崩はパワーがあるし気をつけなきゃです。
明日もご安全に行動したいですね。