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備忘録 本州ラウンド(2月編)

大日ヶ岳
大日ヶ岳(2018年2月末)

 

備忘録、本州ラウンド2月編は主に岐阜のバックカントリーです。

今年は岐阜でのガイド依頼が多くて、2月はだいたい岐阜にいてました。

 

天気や山のコンディションを考慮してよく行ったのは古巣の大日ヶ岳。

福井の災害級大雪の裏でこの山はとっても雪が多かったです。

 

たぶん、独立してから今年が一番行く回数が多かったんじゃないかな?

 

 

nanoCamp ! BCツアー(2018年1月28日)
nanoCamp ! BCツアー(2018年1月28日)

 

ありがたいことに今年はイベントツアーの依頼を沢山頂きました。


フリースタイルキャンプ「nanoCamp」のバックカントリーツアーや、「PeakPerformance」京都店のショップツアーなど、バックカントリー初心者に向けたツアーのガイドを担当させていただきました。

 

 

Skier : Yuki Kuwabara (PeakPerformance)
Skier : Yuki Kuwabara (PeakPerformance)
nanoCamp ! BCツアー(2018年1月28日)
nanoCamp ! BCツアー(2018年1月28日)

 

大日ヶ岳は全体的にメローな山で、スキー場トップから山頂まで約1時間程度でいけるお手軽な山として人気です。

 

斜面バリエーションもたくさんあって、これからバックカントリーを始める人にはちょうどいい。

東海・関西から近いってのも魅力のひとつだしね。

 

 

奥高鷲BCツーリング(2018年2月4日)
奥高鷲BCツーリング(2018年2月4日)

 

もちろん奥行きもあって、この日は大日ヶ岳から石徹白(いとしろ)の集落まで滑りおりるというマニア向けのツアー。

 

岐阜でのマニアツアーを心待ちにしていた皆さんが集まり、BC Caravan始まって以来の大所帯ツアーとなりました。

 

これだけ集まるとツアーっぽいね。いや〜うちも大きくなったなぁ。笑


もちろん大きくなったわけではなくて、地元で頑張るアウトドアガイド「Earth Ship」の大ちゃんと、バックカントリーショップ「Spirit」のヨシさんにお手伝い頂くことに。

ありがとうございます!

 

 

奥高鷲BCツーリング(2018年2月4日)
奥高鷲BCツーリング(2018年2月4日)

 

この日は午後から大雪!

予定より深い雪に多少苦しみましたが、マニアツアーにご参加のゲストはみんな強くて無事に目的地に到着。

サポートの二人のお陰もあって、なかなかのアドベンチャーを楽しめました。

 

ガイドがひとりじゃないってのは安心感が強くていいね。

門下生募集中!!!笑

 

 

大日ヶ岳BC(2018年2月23日)
大日ヶ岳BC(2018年2月23日)

 

そうそう、関東から大日ヶ岳に遊びに来てくれる人もいましたよ!

 

関東からはなかなか来れない大日ヶ岳。

あっちの位置づけで言うと「かぐら」に似てるので「西のかぐら」なんて呼ばせて頂きました。

 

 

大日ヶ岳BC(2018年2月23日)
大日ヶ岳BC(2018年2月23日)

 

もちろん規模や植生は違うけど、関東の人のバックカントリーの登竜門「かぐら」はなんとなく大日ヶ岳に似ています。

 

たまにキャラバンしてて関東より北の人に会うと「岐阜って雪あるの?」と言われるんですが何を仰る!こんな軽い雪が岐阜にも降るんですよ!

 

このおふたりもJAPOWならぬGIFUPOWを満喫して頂きました!

 

 

大日ヶ岳BC(2018年3月7日)
大日ヶ岳BC(2018年3月7日)

 

今年は雪が多かったことを物語るデブリ。

この地域で10年ほどガイドやっているけど、大日でこんな規模の雪崩は初めてみました。

稜線に例年より雪が多く溜まり、一気に暖かくなったため落ちたようです。

 

「大日には雪崩は起きない」なんて言う人もいるけど、そんなのコンディション次第だから簡単に言えないよね。

 

斜面に雪がある限り、雪崩ってのは起こるもんです。

これからの春シーズンも気をつけていきましょう!

 

 

平湯BC(2018年2月7日)
平湯BC(2018年2月7日)

 

そして、こちらは平湯。
今年の平湯は雪が少なめ。

 

今シーズンは大日や白川郷に雪が降りすぎなときに行くっていう贅沢な選び方で行ってました。笑

 

ベース標高が高く内陸に位置する平湯は気温が上がったときや、他のフィールドが雪が降りすぎなときに個人的には選択することが多いです。

 

 

平湯BC(2018年2月7日)
平湯BC(2018年2月7日)
平湯BC(2018年2月17日)
平湯BC(2018年2月17日)

 

ご覧の通り少々毛深く、斜度もあるので滑走力が問われるフィールド。

近くには焼岳っていうメジャーマウンテンもあるので、コンディションが当たれば楽しいです。

 

 

平湯BC(2018年2月25日)
平湯BC(2018年2月25日)

 

北アルプス穂高連峰の山々を眺められるロケーションも売りのひとつ。

 

メジャールート以外にもまだまだ隠されたラインはあるっぽいので来年はもう少し通いたいなと思います。

 

 

白川郷BC(2018年2月24日)
白川郷BC(2018年2月24日)

 

そして、みんな大好き!白川GO!

5年ほど前に一気に脚光を浴びて大盛り上がりなこのエリア。

 

今年はバカスカ降っていたようです。

 

ガイドツアー的には雪が深けりゃいいってもんでもないので、避けた日もあったけどやっぱりDEEPなのは皆さん好きですね!

白川郷BC(2018年2月24日)
白川郷BC(2018年2月24日)

 

このエリアの弱点はベース標高が低いこと。

標高700mと白馬のベースと同じだけど、リフトやゴンドラで稼げる白馬と違って、下からフルハイクなので暖かいときは足前がしっかり人でないといいところが楽しめないです。

 

また暖かい日にはご覧の通り湿雪雪崩の祭りなので、行動には注意が必要ですね。

 

 

谷川岳(2018年2月14日)
谷川岳(2018年2月14日)

 

そしてやってきました谷川岳!

 

超ラッキーなことに初上州にしてこの引きの強さ!
THE DAYでございます!

 

 

谷川岳(2018年2月14日)
谷川岳(2018年2月14日)

 

初谷川にして、ピークからドロップ!

普通はありえないらしいです。

 

 

谷川岳(2018年2月14日)
谷川岳(2018年2月14日)

 

この日は群馬で活動するガイドクラブ「WARP」さんの呼びかけで来させていただきました。

実はWARPにパワーゾーン時代の先輩が働いていて僕をつなげてくれたんです。


この人がいなかったら今の自分は無かったといっても過言ではないほどお世話になった大先輩。
先輩のお導きで久しぶりに一緒に滑れて嬉しかったです!

 

先輩がリードガイド、自分がテールガイド。
10年前の秋の立山で一度きりの組み合わせのセッション。(それが自分のBCガイドデビューでした)

 

それを受け入れてくれた代表の有馬さんの器の広さにも感激です!

まぁくん、有馬さん、WARPの皆さん、ありがとうございました!

 

 

八海山(2018年2月16日)
八海山(2018年2月16日)

 

翌日のWARPコラボツアーは悪天のため残念な感じに…下見がTHE DAYという申し訳ないパターンとなったわけです。

また来年リベンジしましょう!

 

そして、その翌日は南魚沼は八海山へ。

 

 

八海山BC(2018年2月16日)
八海山BC(2018年2月16日)

 

南魚沼を拠点とするガイドクラブTRIFORCEのツアーに同行させていただきました。

 

写真は朝のアバランチコントロール&試走の一コマ。

 

 

八海山BC(2018年2月16日)
八海山BC(2018年2月16日)
TRIFORCEガイドのマルくんとミナゾーちゃん
TRIFORCEガイドのマルくんとミナゾーちゃん

 

こちらもすんばらしいロケーションの職場!

1日晴天コンディションで無事にツアーも終了。

 

ツアー後に社長の永井さんに誘ってもらったお楽しみ斜面がヤバすぎました!

どこのガイドクラブもそうかも知れないけど、社長が楽しむ気持ちを忘れていない職場環境って最高っすね!

いい刺激も貰えました!

 

永井さん、TRIFORCEの皆さん、ありがとうございました!

 

 

白川郷BC(2018年2月19日)
白川郷BC(2018年2月19日)

 

そして、また岐阜に戻り印象に残ったツアーをピックアップ。

 

こちらはゲストリクエストで強者が集まった白川郷エキスパートツアー。

 

当初は山頂付近にガスが掛かっていたのでとりあえず途中で1本滑走。
この地域特有の纏まりのいい雪は急斜面でも流れずに思いっきり楽しめました!

 

 

白川郷BC(2018年2月19日)
白川郷BC(2018年2月19日)

 

それだけでも満足だったけど、山頂のガスが晴れ「もう1本いっとく?」となりハイクアゲイン。

 

 

白川郷BC(2018年2月19日)
白川郷BC(2018年2月19日)

 

時間的にも体力的にも行けそうだったんで、メインラインの一番上まで登り返し!

この日の総ハイク高度は2000mです。

 

なかなかハードなラッセルでしたよ。笑

 

 

白川郷BC(2018年2月19日)
白川郷BC(2018年2月19日)
白川郷BC(2018年2月19日)
白川郷BC(2018年2月19日)

 

みんなお強いとは言え、だいぶ体力を消費しているので安全第一、何度もピッチを区切って滑走。
どこまでも続くロング斜面!いつ終わるんだ〜!

 

時間的に斜面が陰ってしまったのが残念だけど、晴天の光量で滑るのには問題なし。

 

 

渡渉は要注意で!
渡渉は要注意で!

 

上流のスノーブリッジではなく、ハイク時にルート工作をして敢えての渡渉。

そのお陰で下の方までデザートパウダーを堪能できました。

 

ここで渡っておけば南面の湿雪雪崩も避けられるしお勧めですよ。


この日はゲストにも協力頂いてチームでルート工作ができた点も良かったです。

チームでやれば15分と掛からなかったし、それでこそエキスパートってもんだよね。

 

 

奥美濃BC(2018年2月27日)
奥美濃BC(2018年2月27日)

 

そしてこちらは奥美濃クラシックマウンテン。

しばらく晴れ続きだったので、南面のザラメ狙いで訪れました。

 

 

奥美濃BC(2018年2月27日)
奥美濃BC(2018年2月27日)

 

しっかし、山は行ってみないとわかりません!

週末空けなのにまさかの面ツルパウダーが残ってた!

 

南面の予定を変更して北面2本を楽しみました。

 

今年のこの沢はいい感じに雪がついており、状態は最高でしたね!!!

 

 

白山・別山(2399m)
白山・別山(2399m)

 

白川郷ばかりが取り沙汰される岐阜のバックカントリー。

改めていいところがいっぱいあるな〜と感じるいい日でした。

 

この春は行くことができなかったあの山にもまたトライしたいっすね。

 

3月になって一気に暖かくなり、雪が激しく融けているけど白山はどうでしょうか?

G.Wは立山ツアーを組んじゃったけど集まり悪いし行ってみるのもありかもね〜。