平日しか休みがない人っていますよね〜。
サービス業の方をはじめとした平日組。
BC Caravanもそのうちの一人なんですが、この時期は違います。働きますよ!
今回は平日お休みの方達より早くからリクエストを頂いて平日立山BCを開催。
寒気が入ってきてなかなか難しいコンディションでしたが、平日のゆったりとした立山バックカントリーを楽しみました。
朝の室堂での集合時点では晴れていた立山ですが、すぐに怪しい雲が出てきました。
こんな時は朝から太陽を受けている御山谷に行こう!ってことで一路、一ノ越へ。
カチコチの斜面を気をつけて一ノ越に到着して滑る準備をしていると…
ニノ越あたりから登山者が滑落!
途中の岩にバウンドして脱力した状態で御山谷へと消えていきました。
やべ〜!助けなきゃ!
この一大事にゲストに山岳救助隊に救助要請をお願いして遭難者の元に駆けつけると、幸い御山谷の一段目のところで停止して動いていたので、少しホッとしました。
やはり御山谷は雪が緩んでて良かった。
カッチカチだと下まで行っていたかもです。
その後、怪我の状態を確認して応急処置を施して山岳救助隊に引き継ぎ。大腿部を強く打って歩行困難だったので、上の写真はヘリに収容してもらうところ。
本人はしっかりとアイゼン、ピッケル、ヘルメットを装備していたけれど、下山時にアイゼンを足に引っ掛けてしまったとのことです。
これだから山って恐いんです。
ちゃんとしていても何が起こるかわからない。舐めたらあきません。
ゲストの協力、居合わせた方、山岳救助隊員、航空隊員の助けもあって無事に救助成功。とにかく命があって良かったです。
そんなことがあって、御山谷を滑る気も起こらず浄土沢のブル道に向けてスケートリンクのような斜面を慎重に滑っておりました。
転んで滑ったら止まらないんで、斜度の緩い所を選びながら滑る。
こういうリスクを減らすのって大事。
途中、古いデブリに刺さる謎のスキー。
なんだろこれ?人が埋まってるわけじゃないだろうし、誰かが流した板を分かるように刺して置いたのかな?
心当たりの人はまた取りに行ってみてください。
そういえば、一ノ越に登る途中でも上から流れてくるスプリットボードを救助したっけ。カチカチ山っていろいろ起こります。
そのうち雪も降り出し天気は下り坂。
とは言えこのまま宿に入るのもなんだしな〜。っともしかしたらと選んだ斜面はしっかりとザラメってました!
雷鳥さんにも会えたし、なんとかなった初日。ホッと一息で雷鳥荘に到着です。
雷鳥荘前で雷鳥のポーズで本日終了〜。
2日目は朝から快晴!
予報によっては1日晴れとあったので、昨日のリベンジとばかりに御山谷へ。あわよくばタンボ平なんて考えながら登っていると、後ろに怪しい雲が…
そしてやらしいトラバースを終えたところでゲストのひとりに異変が。
めまいがするとのことで、皆さんの総意でスッパリ行動を諦めて室堂バスターミナルに戻ることに。
トラバースで戻るのは危険なので、しばらく休んだ後に少し下ってブル道を利用することに。
前日に滑ったスケートリンク斜面は薄っすら積もったパウダーで随分と滑りやすくなっていました。
ゲストの具合は室堂に戻るころには随分と落ち着いて、高度障害の疑いもあるのでお一人先に下山することに。
後ほどのご報告では下界までおりるとスッキリ良くなったとのことで少し安心しました。
乗り物で一気に標高2400mを超える立山は体質的に高度に弱い人には厳しい場所でもあります。
今回はとても悔しい思いをなさったと思います。山は逃げないし、しっかりと体調を整えてまた一緒にリベンジしましょう!
まだ時間があるので、残ったメンバーで滑りにいきました。
パウダーがわりと滑りやすかったので、溜まってそうな所に向かうと…あれあれ?
ガスに巻かれて酔っパライド。
なかなか一筋縄ではいかない立山。
ガスが晴れて、ここはやはりと思って向かった先は…フィルムクラストのナイスなザラメ!
実は昨日も滑ったこの斜面。やっぱり外しません!地獄谷の硫黄で汚れた雪は他の所に比べて融けやすいみたいで、あまりに良くておかわりしちゃいました。
立山に常駐する某有名カメラマンO氏が『レモンザラメ』と命名していたので、今度からそう呼ばせて頂きます!
いろいろあった今回の第二陣。
天候コンディション的には難しいツアーでしたが、結果的に皆さんとワイワイ和やかに終える事が出来ました!これも皆さんの楽しむ気持ちのおかげ!
また来シーズン、面白いところに行きましょう〜。
ありがとうございました!